倭姫宮御杖代奉賛会コラム
Vol.1 : ご鎮座
倭姫宮御杖代奉賛会 |
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伊勢の原点を探ると、二千年の昔、垂仁天皇の皇女の倭姫命が天租を奉戴し、これを祀るに最高の場所をと諸国を巡幸し、終に萬代不易の地として五十鈴の川上に皇大神宮を創建した事に尽きると思われる。 その命(みこと)なのにこの地には、御陵らしきものがあるのみでお祭りもできないとして明治の御代に神宮では鹿島則文、冷泉為紀、三室戸和光などの大宮司も再三国に対して働きかけられ、また大正四年以来、宇治山田市も第36回、40回国会へ倭姫宮建立をと請願し、ついに第42回国会では満場一致の可決を得たのであった。 そして、現在の地で大正十年十月三日に鎮地祭が斎行され、十二年十一月五日に鎮座祭が、翌六日に勅使が参向、奉幣祭が行われた。 このようにして命の宮が内宮別宮として祀られたのだが、この宮のご神徳を展める事こそこれらのご努力に報ゆることと奉賛会が結成され毎年十一月五日、五月五日には例大祭などが賑やかに斎行されている。 |